歴史の教科書が変更?その②日本の歴史が変わった?

前回、主に世界の歴史の教科書で私たちが昔習ったことが変わっていること
について述べました。

歴史の教科書が変更?その①始祖鳥は?人類の起源は?四大文明は?

今回は日本の歴史編です。

  

歴史の教科書が変更?その②日本の歴史が変わった?

弥生時代の始まりは約2000年前→約3000年前へ

縄文時代から弥生時代への移行は稲作の普及などで判断しています。

国立歴史民族博物館が、九州北部の弥生時代の遺跡から出土した土器に付着した
お米などに最新の年代測定を行った結果、紀元前900年頃には稲作が行われて
いたことがわかってきました。

現在では北九州から日本全土に800年位かけ徐々に稲作が広がっていったとする
見方がされています。

仁徳天皇陵古墳→大仙陵古墳へ

もともと「大山古墳」「大仙陵」「仁徳天皇陵」など様々な呼び方がされて
いました。一時期は、教科書表記などでも「仁徳天皇陵」が推奨されていた
ようです。

私が学生時代の教科書もそのようになっていました。

しかし、宮内庁が古墳の調査を認めていないため、仁徳天皇の墳墓である
という認定ができないので、今では現地の地名などから「大仙陵古墳」と
表記されています。

聖徳太子→厩戸王子(うまやどのおうじ)へ

学会などでは、根拠となる日本書紀が聖徳太子の没後一世紀以上経ってから
書かれたことから、聖徳太子の存在自体を疑問視する声もあるそうです。

ヤマトタケルのような存在っていうことでしょうか?

ともかく、「聖徳」という名が厩戸王子の死後贈られたものであることや、
「太子」は「皇太子」の意味ですが、当時「天皇」「皇太子」などの言葉は
なかったことが最近の研究で明らかになってきたことによるそうです。

大化の改新は645年→646年へ

私が学生の頃は「大化の改新=645年」と暗記したものですが・・・。

これは何か新しい事実が発見されて間違いが正された訳ではなく、
歴史の解釈の変更によります。

645年は中大兄皇子が蘇我氏を滅ぼしたクーデーター「乙巳の変(いっしのへん)」
という記述に変更されました。つまり一つの事件という扱いですね。

そして翌年の「改新の詔」が発布された646年を「大化の改新」の始まり、
つまり、この後長い年月をかけて行った改革の元年と規定しました。

日本最古の貨幣は和同開珎→富本銭へ

私が学校で歴史を習った時には

「日本最古の貨幣は和同開珎である」

と教科書にかいてありましたが、現在は

「日本最古の貨幣は富本銭である」

と記述されているそうです。

日本書紀には富本銭の存在が記されていたのですが、
1999年に奈良の遺跡から実際に「富本銭」が出土したことで確認されました。

708年に発行された和同開珎より25年はやい683年に富本銭が発行されました。

鎌倉幕府の成立は1192年→1185年へ

これも鎌倉時代の始まりについて解釈の変更があったようです。

鎌倉幕府の成立を1185年からとする根拠は主に二つあります。

①1185年に源頼朝が全国への守護・地頭の設置を朝廷に認めさせたことにより
 実質的な支配権が朝廷から源頼朝に移行したと考えられる。

②壇ノ浦の戦いで源氏が平氏に勝利したことによる。

私たちが歴史を学んでいた頃は、1192年に源頼朝が征夷大将軍に任命された
というのが根拠でしたが、現在では源頼朝が朝廷に「任命させた」とする見方が
強く、それ以前から実質的な支配権は源頼朝が握っていたとされています。

なお、鎌倉幕府の成立年については、いくつかの説があり、単独年で
「いついつに成立した」というよりも、1180年から鎌倉幕府の組織が少しずつ
形成されていき、1192年に完成したという見方もあります。

まとめ

これまで見てきたように、歴史の教科書が変わったというのは、
間違ったことを教えられていたというより

・遺跡の発掘や資料の発見などで新しい事実が判明した

・時代による歴史観の変化や歴史的事実に対する定義の変更で解釈が変わった

結果であることがわかりました。

特に歴史観の変化というのは、現在は成立年を「いつ」と限定したり、
場所を「どこ」と決め付けてしまうのではなく、幅を持たせた期間なり
地域の間で徐々に進んでいったことを認めたということが多いように
感じます。

歴史観などはこれからも変化していく可能性がありますし、新たな発掘や
発見などもどんどん出てくるでしょうから、今後も新たに歴史の教科書が
書き換えられていくのかもしれませんね。

スポンサーリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

  1. […] 出典歴史の教科書が変更?その②日本の歴史が変わった? | 気まぐれ元気ブログ […]

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です